あぁ、素晴らしき補聴器の世界

はじめに

この記事はやまかわアドベントカレンダーおよびりぐんすかやアドベントカレンダーの17日目の記事です。
自分の方のカレンダー殆ど埋まっていなくてすみません。だいぶ時間取れるようになったので、クリスマス終わるまでの間には埋めていきます。
この記事もちょっと全部書ききるのは間に合わなかったので、写真の掲載や文章の訂正は後ほど行います!!ごめんなさい!

さて今回の記事ですが少し毛色の違ったガジェットレビューをやりたいと思います。
私が普段一番身近に装着しているウェアラブルデバイスでありながら、ほとんどレビューのされることのない補聴器の世界を紹介しましょう。

私の聴力について

これは多分今まで私の投稿や発言などでは殆ど言ったことがなかったので、知らない人のほうが多いと思いますので軽く述べていきます。(ioの頃にちょっとだけ話したかもしれない)

難聴者ってなに?

私はいわゆる難聴者で一般的な同年齢の人より聴力がかなり低いです。
聴覚障害者にはいくつか区分がありますが自分は聴力自体は残っているけど小さい音が聞こえなかったりダイナミックレンジが低かったりする難聴者です。
難聴の中でも区分があり、単に音のボリュームが小さく感じられる伝音性難聴と、音としては認識できるのに言葉としての認識が曖昧になる感音性難聴というものがあります。(感音性難聴でも殆どの場合ボリュームも小さく感じちゃいますけど)
曖昧になるっていうのは説明難しいですけど、滑舌悪い人みたいに聞こえるというか、「こんにちは」と相手が喋っているのに「…ぉnnn ぃ w」みたいな感じでしか聞き取れない状態です。

その他聴覚障害者の区分としては完全に耳の聞き終えない聾者(喋れない唖者と合わせて聾唖者といったりします)がいて、更に先天的に聞こえない人とは別に、後天的に聴力を失った人を中途失聴者と読んだりします。
(難聴以外に関すること以外はあまり詳しくないので今回は述べることができません)

私は感音性難聴ですが、難聴に気づくまでは特に何か訓練とかしていたわけではないので基本音声コミュニケーションに依存しています。

発症時期

正確な発症時期はわからないのですがおそらく遺伝で小さい頃から人よりは聴力低かったと思います。
学校の健康診断って聴力検査ありませんよね?
なので子供の頃は「なんだか人より会話の認識がダメダメだな、人の話聞ききれない人なのかな」とか思っていたものです。
大学に入るくらいのタイミングで、「やっぱなんだか人とは違うぞ」と思ったこともあって病院で正確に検査してもらいました。
するとなんだか人よりも結構低い値が測定されて、晴れて自分の耳が悪いということを認識できました。

最初は病院で検査しつつ特に補聴器とかは使っていなかったのですが、やはり講義などが聞き取りにくいこともあって、在学中に補聴器デビューすることになってそれからは基本つけっぱなしです。
両耳ともに悪いのですが資金的な問題があって今は片耳しか補聴器をつけていません。
いつか両耳ほしいですね。

難聴度

どのくらい耳が悪いかっていうのは、会社の健康診断とか受けた方はわかると思いますがヘッドホンでいろんな高さの音を聞いて、聞こえたタイミングでボタンを押すテストで判定します。
音の高さごとに基準値からどのくらい聞こえないかチェックして、その平均を算出します。音の高さをどのくらい細かく区分するかでいくつか方式があるようですが健康診断だとそんなに細かく確認はしないともいます。

難聴度は軽度~重度まであって

  • 軽度:-30dBあたり、小さい音が聞こえない
  • 中度:-50dBあたり、会話が聞き取りにくい
  • 高度:-80dBあたり、会話ほとんど聞き取れない
  • 重度:-90dB以下、殆ど聞こえない

って感じで区分されています。
人によってどの領域がどのくらい聞こえないかっていうのはバラバラなので、ひとえに平均がこの領域に収まっているからって聞き取れるかとはちょっと別かも
低音や高音は聞こえるけど、人の話し声の領域の聴力が悪かったら数値以上に会話できなかったりします。

私は一応中度難聴者に区分されていていますが、年を追うごとに下がって言っている気がします。
そして今の聴力がこれです。

結構波があると思いませんか?
先程書いたけど、まさに人の話し声の領域(500Hz~1kHz付近)だけガクッと下がっています。
日常生活がドンシャリサウンド!

ちなみに聴覚障害というと身体障害の一種なので障害者手帳について気になる方もいるかも知れませんので、軽く基準を紹介すると高度難聴者以上だと取得できるようです。
自分のようにある領域では高度なみに悪い人や片耳だけ聞こえにくい人はどうなるのかというと

  • 片耳が完全に失聴(重度)している人
  • 両耳がそれぞれ全領域において高度以上の人

だと手帳を取得できるようです。
というわけで一応それなりに聞こえている領域のある自分は手帳を取得できません。
(正直全領域中度でも補聴器なしでは生活できないのでもう少し基準は緩めてほしいところですよね、ヨーロッパではもう少し基準ゆるいそうですよ)

Q & A

なにか質問がありそうな顔していますね。
その疑問、答えてあげましょう。

君、イヤホンやスピーカーのレビューとかやってるよね

一応聞こえるし音楽楽しみたいですよ!
というか耳悪いせいで逆に安いイヤホンだと人以上に何歌っているかわからないから、もったいないと思いつつ高いモノ買いがち
スピーカー聞くときは雰囲気によって補聴器の上から聞くときもあれば生の耳で聞くこともありますよ。
ただ補聴器ないともれなく爆音流すことになるので場所と時間を選びますが

たまに楽器も吹いてるよね

最近は偶にリコーダー吹いてる。楽しい!
でもアルトリコーダーってF4~C6の領域なので一番聞こえないところに被ってて補聴器ないと聞こえない。悲しい!

補聴器について

そもそも補聴器ってほとんどの人あまり詳しくないですよね。(だから今回紹介してみようかなと思ったのですが)
漠然と音を大きくするだけのモノと思っていませんか?
実は違うんですよ。
まずは補聴器っぽいものとの違いから書いていきますね。

補聴器と集音器の違い

テレビショッピングやネットショッピングで補聴器とよく似たもので「集音器」って見たことありませんか?
実はこれ、補聴器じゃないんです。
補聴器と何が違うかって言うと、補聴器って医療機器なんですよ。
医療機器認定ちゃんと取っていない、音を大きくするだけの機械は補聴器を名乗れないので基本的に集音器やその他それっぽい名前になっていると思います。

集音器は単にスピーカーのボリュームを上げるようにマイクで拾った音を大きくするのがメインで、せいぜい簡易的な調整機構しか持っていないものが多いです。
(もしかしたら今はもう少し性能の良い集音器もあるかも)

それと比べて補聴器は、すごく細かい調整ができるんです。
聴力検査で測定した周波数別の感度に合わせて、イコライザで細かく調整できます。
ワイヤレスヘッドホンのようにモデルや価格によってどのくらい細かく周波数を分けれるか変わりますが、今どきのものだと安価なものでも8chくらい、プレミアムなものだと20ch以上持っているものもあります。
それ以外にも、特定の音を聞きやすくしたりとか聞こえない領域の音を周波数変えて聞こえやすい領域に持ってきたりする機能とか細かな調整が色々とできるんです。

価格帯はテレビでよく見るような集音器が数千円~数万円程度なのに対して、補聴器は一番安いものでも片耳10万円付近、高級モデルだと片耳50万円するものもあります。
とてもお高いですね。

障害者手帳があれば補助されるのですが、先に述べた通り手帳をもらえるのは高度難聴以上!!
自分は補助使えません!
中度難聴者は日常生活送るには補聴器必須なので補助してほしい……

補聴器の色とか形とか

補聴器にも種類が色々ありまして、形として一般的なのは耳掛け型といって耳の後ろ側に補聴器本体があってチューブでくるっと(SHUREがけのように)音がなる部分を耳穴に入れるタイプです。
その他最近のTWSイヤホンのように耳にすっぽりとはめるタイプもあります。
どちらもあまり目立たないようにイヤホンなどよりとても小さく作られている場合が多いです。

色も従来はあまり目立たないように肌色なものが多かったです。
ただ現在はカラーバリエーションがとても豊富で、自分はカラフルな外装を選ぶことが多いです。

これは人によるのですが、やはり補聴器をつけているということを隠したい人が多いです。
昔は特に今より理解が少なかった時代なので、カモフラージュされるようなデザインになっているものが大半でした。

自分は補聴器を使い始めたときから、どうせなら早めに気づいてもらえたほうが楽なので今までずっとカラフルな外装を選択しています。
メガネのように色を楽しめるようになればいいなと思って。
(メガネでもそうですけど、コンプレックスを持っているかファッション楽しみたいかは人それぞれなのであくまでも自分のパターンでしかありません)

今使っている補聴器のレビュー★

前置きが長くなりましたがここからが本題です。
今使用している補聴器をレビューしちゃいましょう。
今の補聴器の機能がどのくらいすごいのか見せちゃいます。

とは言っても補聴器は高いのでTWSイヤホンみたいにおいそれと新モデルが出るたびに買い替えられるものじゃないから今回レビューするものは購入して3年以上経った2世代くらい古いモデルです。
最新のものについてもちょっと書くのでぜひ機能について知ってくださいね。

機種

自分が今使っている補聴器はPHONAK(フォナック)というメーカーのAudeo マーベルというシリーズのM50-Rを使用しています。

マーベルシリーズは2019年に発売されたBluetoothでスマホなどに接続できるスマートなモデルです。
前に使用していたものが故障して次のモデルを探しているときに、スマートなモデルがあることを知ってときめいちゃいました。
シリーズには昔ながらの補聴器用空気電池(ボタン電池)を使用するモデルとTWSイヤホンのように充電式バッテリーを使用するモデルがあります。
グレードが下から30、50、70、90とあって上のものは色々と付加機能があります。
チャンネル数は8ch、12ch、16ch、20chと増えていって聞こえをサポートする機能も増えていきます。

前に使っていた機種が8chだったのでどうせならもう少しいいものにしてみようと一つグレードを上げてみました。
価格は片耳18万円!うーん、たかい!

機能

補聴器の調整って色々と複雑なので基本的には補聴器やさんでやってもらいます。
なので購入するときはお家の近くで買ったほうがいいですよ。
イコライザの設定等もお願いして一番いい設定を見つけていきます。

自分の場合は音の高さで聞こえのムラがあるのでそれに合わせて12ch細かく調整してもらいました。
その他かなりボリュームを上げることになるのでそのままだとハウリングしやすくなるのでそれをブロックする機能、特定の音に対する調整などを行います。
5年ぶりくらいに買い替えたので、全然聞こえ方が変わってなかなか新鮮な気持ちでした。

補聴器には音量上下ボタンがあるのですが、長押しでプログラムを変更できます。
電源投入時は一番基本の設定になるのですが、特定のシチュエーションに合わせたプログラムを設定できます。

自分の場合は普段は聞きやすい周波数にシフトする機能をONにしているのですが、音楽や映画を聞くときはそれが邪魔になるのでOFFにして、大きすぎる音をブロックする機能も弱めています。

Bluetooth

さて、自分が一番惚れた機能のBluetooth周りです。
今まで音楽聴きたいときは補聴器を外してイヤホンを付け替えるという作業が必要でした。
それがなんとこの機種だとつけたままでそのまま聞くことができるのです。
もちろん通話もそのまま着信がわかって補聴器で会話することができます。

音質的にはいわゆるシングルバランスド・アーマチュアで音声向けのチューニングなので音楽を聞きやすいものではありませんが自分の聞こえ方に合わせてイコライズされた音を聞けるのはそれだけでQOLが上がります。
(バランスド・アーマチュアとかかっこいいこと書いてますけど、そもそもBA型のユニットは補聴器のための機構なので当たり前です!)

本当は両耳つけているとステレオで再生できるのですが、わたしは片耳しか持っていないため残念ながら右の耳からしか聞くことができません。

見た目補聴器してるとわからないくらいの小ささなので、まちなかで着信受けて話し始めるといきなり独り言喋り始めたやべーやつみたいな事になります。(TWSが流行ってなんかつけてるんだろうみたいな反応になってきたのは良かった)

利点・欠点

レビューらしく利点と欠点をリストにしましょう。

Pros

  • 進化した機能・性能
  • Bluetoothによるスマホとのスマートな連携
  • アプリによる設定変更

Cons

  • 時間のかかる起動処理
  • マルチポイントに対応していないBluetooth
  • 音楽聞くには少し不十分な音質
  • 両耳で同期取るには同じモデルにしなければいけない拡張性
  • チャージボックスの構造(microUSB、別売りバッテリー)

利点の方はだいたい上で述べてるので欠点についての補足
前の機種では電源を入れるとほぼ即時に音声の増幅処理が開始されていたのに対して、この機種では高性能なせいかチャージボックスから取り出したあと数秒立ってから起動音がなります。
一時的に外しているときに話しかけられて再度装着したりするとすぐに使えるようになって欲しいのに、一瞬間が空いてしまうのでちょっと面倒です。

Bluetooth周りでいうと少し古いモデルなこともありマルチポイントで複数の端末をつなぐことはできません。(マルチペアリングもできない)
普段は着信とか聞きたいのでスマホと繋いでいるけど、ミーティングのときはPCとつなぎたいとかやりたいけど難しいですね。
最新の機種だとマルチポイント使えるようになっているので羨ましいです。
音質は普通に話し声メインのときは不満はないですが、音楽を聞こうとするととたんに物足りなさを感じます。
なんだか音楽聞く用でマルチBA構成の高性能なレシーバーとか出てくれないでうかね……

チャージボックスに関しては2010年代後半にも関わらずmicroUSB仕様!
やはりガジェットメーカーでなくて医療機器なのでこういった対応は遅れがちです。
ここらへんも最新機種だと構造が変わってUSB-Cに対応していたりするので羨ましいです。

最後に

最後時間足りなくて駆け足になりましたが、補聴器の世界をちょっとでも知ってほしくて頑張りました!
聞こえの悪さってなかなか自覚しにくいことですけど、今どきの補聴器はとても進化しているので気になる方は一度試してみてください。
自分は耳が聞こえないの偶に嫌だったりしますけど、仕方がないので人体ハックできる箇所が一個増えたと思って楽しんでいます。

耳悪いけどDiscordやVRChatとかもやっているので、もし自分のレスポンスが遅かったりしたらこう言おうことなんだと思って生暖かく見守ってほしいな。

それでは残りの修正は明日やるとしてまずは文章を公開します!!!

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