オデッセイの鑑賞と初4DXのレビュー

映画

久しぶりの映画レビュー
映画オデッセイ(原題:The Martian)を見に行きました。
劇場はユナイテッドシネマキャナルシティ13で4DX、3D版を鑑賞しました。
odyssey01 Nexus 5 (3.97mm, f/2.4, 1/30 sec, ISO251)

初めての4DX視聴でした。
本当は4DXは真っ先にスターウォーズエピソード7を見たいなと思っていたのですが、封切直後は4DXは人気だったこともありIMAX版を見ました。
映画自体のレビューというより4DXの感想のほうが多めです。

まずは映画レビュー

原作はSF小説「火星の人」です。
原題は小説、映画ともに「The Martian」なのですが、わかりにくいためか映画は全く別の「オデッセイ」となっています。



原作は読んでいませんでしたが、スターウォーズを見に行った時に流れていた予告映像が面白そうだったので見に行きました。

映画自体は前評判通り「火星でDASH村」といった話
もう少し書くと火星調査でトラブル発生 → 置いてきぼり → 知恵、技術を絞って生存・帰還といった感じで、以前鑑賞したゼロ・グラビティ(原題:Gravity)と同じような内容でした。
(ちなみにゼロ・グラビティはIMAXでした)
ただ素直に面白く個人的には宇宙空間の表現等に特化したゼロ・グラビティとは方向性は違うので楽しめるものでした。
ゼロ・グラビティは宇宙空間でしたが、今回は火星で不毛の大地といった感じでした。
ゼロ・グラビティでは冒頭のハプニング後はひたすらシリアスで最後まで緊張するような流れですが、本作は主人公が生き残るために活動を始めた後ポジティブにチャレンジしながらも、楽しく過ごそうとしているので比較的ゆったりと見ることができました。

4DXの話

さて、話は4DXに関してですがまず結論から言うと思ってたより微妙でした。
もちろん通常の3D鑑賞と比べてアトラクションとしての楽しさは追加されているのですが、+1,000円近く追加で払う価値があるかというとちょっと…といった感じです。
この値段を出すのでしたら個人的にはIMAXのほうがいいなと思いました。
ただ今回鑑賞した映画自体、スターウォーズとかと比べアクション要素が少ないためなせいも多少あるかも

劇場

まず、劇場内の客席とスクリーンは次のような感じでした。
4dx_02 Nexus 5 (3.97mm, f/2.4, 1/12 sec, ISO3200)

4dx_01 Nexus 5 (3.97mm, f/2.4, 1/12 sec, ISO3200)

客席は椅子が可動なこともあって大き目ということを考慮してもかなり少ないです。劇場自体の幅・奥行が狭いです。
スクリーンも結構壁や床に近い位置まで伸びてるとはいえ小さいです。
ほかの地方に比べ小さいとはついえ、県内屈指の大きさを誇るIMAXシアターの一下の階にあるとは思えないくらい!

効果

さて、肝心の4DX体験についてですが、まず効果としては座席・風・煙・におい・フラッシュ・水しぶきなどがあります。
座席の効果については揺れる・震える・背中を押される(後ろの席から座席を蹴られるような感覚)などがありました。
風については劇場側面にいくつも扇風機がついていたのですが写真を撮るの忘れてしましました。
本編前に4DX効果の説明としてでも映像が流れるのですが、デモだけあってかなり派手に効果が体感できます。本編ではデモほど極端な効果は少ないです。

映画本編で思ったのは4DX効果は結構無理やりだなと
もともと4DXは3DやIMAXと違い、普通に制作された映画に対し4DXを供給しているところが映画の配給元に許可を得て後付けで効果を追加しています。
その成果結構露骨に効果を出してきます。
今回の場合で言うと宇宙船が動いたりしているシーンでは座席が動くし、ライトがカメラ方向に向いたときはフラッシュが光る、一番最初の火星のシーンでは匂いがでる、嵐の時は風や水しぶきが出る、衝突時などは背中を蹴られる効果もあります。
宇宙船の動きに合わせて座席が揺れるなどは実際に搭乗している感覚もあり結構合っていたのですが、それ以上の演出は4DXだから強引に付け足した感覚が強くて映像と合いませんでした。
何より、フラッシュの効果などは画面が暗いのにスクリーンわきから強い光が出てくることで映像が見えず本末転倒なことに
そもそも映写するという方式に対し光を当てる意味が分からない。
そのほか劇中で強い衝撃を受けた時に背中を蹴られるのは、映像との乖離が激しくて違和感が……

よく宣伝映像などで「アトラクションみたい」といった感想が流れますが、良くも悪くもそうだなと
アトラクションとしてはいいのですが、映画ではない。
さらにアトラクションとして楽しむには2時間半という上映時間は長すぎると思います。
乗り物やアトラクションといったものにはめったに酔う方ではないのですが、今回は上映後少し気分が悪くなりました。
この手のものは長くても30分以内で終わるものが無難ですね。
そういうこともあってはじめに述べた通り少し期待外れでした。

3Dについて

4DXの3D方式についてあまり調べていないのでわからなかったのですが、実際に見てみるとRealDでした。
眼鏡を持っていないと100円追加で眼鏡が付き、鑑賞後は持って帰ることができます。
このメガネ、スターウォーズEP1の3D版を見た時に買ったので持っていけばよかったのですが方式知らなかったので……
やはりIMAXと比べるのは酷ですが全然違いますね。そもそもスクリーンサイズが違うのですが、臨場感・没入間段違いでした。

音質

あまりいい耳を持ってはいないので詳しく語ることはできないのですが、これについてもIMAXのほうが良かったと思います。
まず音量自体IMAXの方は爆音気味で音の臨場感は違いますし、聞こえ方もIMAXのほうがいいと感じました。
正直IMAXだとうるさいのですが、映画館なのでそのくらいがいいです。
ただ、これに関してはオデッセイもスターウォーズEP7もDolby Atmos対応しており、劇場自体がDolby Atmos対応すればIMAXを超えるのではないかと思っています。(4DXでAtmosな劇場ってあるのでしょうか?)

結論

上記で結構4DXとIMAXを比較、というかIMAXをべたほめする内容になってしまいましたが、両者共に特別興行料金で2000円を超え専用シアターということでどうしても比べてしまいました。
やはり個人的にはIMAXシアターのほうが性に合っているようです。
体感型映像作品はそれ専用に作られたテーマパークのアトラクションが最適なものだと改めて思いました。
USJやスペースワールドにあるアトラクションはかなり没入感あって楽しいです。

スターウォーズをIMAXで見たので、4DX版でもう一度見ようと思っていたのですがこの分だともう一度IMAXで見直した方がいいかなと思ったりしています。
ただ初めにも書いた通り、今回見た題材がもしかしたら4DX向けではなかっただけな可能性もありますのでアクション要素の多いスターウォーズでも確認したい思いもあります。

最後に

上記で4DXの行けてないところばかりを書いてしまいましたが、飽くまで私個人の感想であり自分の肌に合わなかっただけで、方式自体を否定するものではありません。
映画自体をアトラクションの一つとしてみると、テーマパークに行くより安く、身近で臨場感のある体験をできるものとしては素晴らしいと思います。
ただ私は「映画」として楽しみたかったので合わなかっただけです。

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