以前記事に書いたようにCHUWI Hi10を注文して届いたのでレビューします。
概要
前も書いたけど、CHUWI Hi10は中国製の安価なWindows10搭載2in1PCです。
- CPU : Intel Atom X5-Z8300 1.44GHz
- MEM : DDR3L 4GB
- ストレージ : eMMC 64GB
- OS : Windows 10 64bit
この構成でドッキングできるキーボードが搭載されており、価格は私が購入した時点で$223でした。(クレジット引き落としで28,000円程度で引き落とされていました)
キーボードセットのほか本体のみは$180程度、BTキーボード都のセットは$220程度で出品されています。
値段的なことは前回も言いましたが、国内PCでも同じようなものはありますがメモリやストレージがワンランク低い上3万を超えるのでとてもお買い得です。
そもそもなんでこのPCを買ったのかというとより楽に持ち運べるものが欲しかったからです。
今使っているPCはASUSのUX31Eと言うもので、SandyBridge版Core i7、MEM4G。SSD256Gと決してイアまでも見劣りするスペックではなく重量も1.4Kgと不便ではありません。
ただ小さいバッグには入りづらい、ちょっと長く外に出るときには充電器が必要と装備が大きくなるのです。(それでもMBAをパクっただけあっても薄くて軽い十分いいPCです)
タブレットベースのPCならMicroUSBで充電できるためスマホと共用できるため、トータルで考えると装備を減らすことができます。電源がないところでもモバイルバッテリーで延命できるところも嬉しいです。
使用用途はイベントでのLTなどでの発表、勉強会などでの簡単なプログラミング等を考えました。
IDEを使ったコーディングはAtomでは少し不安でしたが、それなりに動くといった情報も得られたのでメモリ4GB搭載のこの端末なら大丈夫だと判断しました。
このような考えで今回買い替えではなく買い増しの方向で導入しました。
注文から到着まで
注文してから届くまで大体3週間程度かかりました。
前記事の追記に詳細というかリアルタイムな対応を書いています。
海外の通販らしく時間にはルーズです。
開封
それでは早速開封の儀を行います。
このような梱包で届きました。
梱包を開けると2つ箱が入っていました。
大きい方が本体の箱でもう一つはキーボードドックの箱です。
ではまず本体から開けていきます。
箱を開けると綺麗に梱包されていました。
本体は半透明のビニールでくるまれています。
内容物は次のとおりです。
本体、充電器、USBケーブル、保護フィルムです。
本体の文字が書かれてあるフィルムをはがすと、下にもう一枚保護フィルムがはられているので付属のものは予備ってことでしょう。
側面のポートはキーボードをつけた時の画面向かって左側は次のようなものがついています。
写真左からMicroSDスロット、USB3.0ポート、MicroUSBポート(充電兼用)、USB2.0ポート、MicroHDMIポート、イヤホン用ミニジャック
また上部の左側には電源ボタンと音量ボタンがついています。
左側は何もポートが付いていませんが、背面にスピーカー穴があります。
縦に持った時にステレオになるように配置されています。
できれば横画面でステレオになるようにして欲しかったのですが、内部のスペース的な問題もあるのでしょう。
裏面はプラスチックであまり高級感はありませんが、アルミのヘアライン加工のようにX字に模様付けがされており安っぽさはありません。
価格や重量の制限の中でデザインを頑張っていると思います。
重量を図ってみたところ523gでした。
500g切っていると思っていたので意外と重く感じました。(10インチタブレットの中では特別重い部類ではありません)
次にキーボードドックです。
こちらは箱のなかにドック本体のみ入っています。
取り出してみると結構ずっしり来て本体と同じくらい重さを感じます。
キーボード配列は標準的な英語キーボードです。日本語キーボードではないので注意しなければ行けませんが、特殊な配列はしていないので入力はそこまで苦ではないでしょう。(同じサイズの日本語キーボードだと右恥のキーが狭くなってたり位置がずれていて打ちにくいものも多いです)
ただ、思ってたよりキーサイズが小さいので狭く感じました。数字キーなどはたまに隣と打ち間違えます。
キーボード右側面にはUSB2.0端子が一つ付いているので拡張性も問題ありません。
こちらも重量を図ってみたところ594gでした。なんと本体よりも重いです。
本体をキーボードドックに接続するとノートPCのようになります。
キーボードとの接続は本体下部の金属端子なのでキーボードは電源が必要なく便利です。
ドッキングした状態だと1.1Kgを超えかなり重量感がありますが、キーボードが軽かったら開いた時に倒れてしまうのでしょうがないのかもしれません。
初期設定
電源ボタンを長押しするとCHUWIのロゴが表示され起動します。
ただこの画面は本体向きにかかわらず縦に表示されるので違和感を覚えます。
また漢字ロゴも出てくるので中華っぽさが出てきます。
言語設定は英語、中国語、韓国語などは使えますが日本語はありません。
そこでまず英語で設定して後ほど日本語の言語パッケージをインストールすることになります。
ユーザー設定を行うと設定完了しデスクトップが表示されます。
ネットワーク設定をしてWi-Fiに繋いだ後設定から日本語パッケージを導入して再起動すると殆どの設定画面が日本語に切り替わります。(たまに切り替われていないところがありますがそこまで気になることはないでしょう)
使用雑感
まずfirefoxをインストールして今まで使用していたどおりのプラグインを導入しました。(firefox syncで勝手に引き継がれただけですけどw)
SNSやブログを巡回したりYouTubeでフルHD動画を視聴しましたが特に問題もなくスムーズに動作します。
次にCygwinを導入してみました。CygwinはBabunを使って簡単に導入しました。
インストールの問題もなく、まだGitなどしか試していませんが普通に動作しています。
これで開発が捗りそうです。
ArduinoもIDEを入れて試してみました。
IDEを導入、Lチカスケッチを書いてArduinoを繋いでみました。
特に問題なく動作します。
あと試したいのはIntelliJがどのくらい動くかですが、まだできていないので近日中に確認します。
欠点
上記で処理速度的なレビューをしてあまり問題なさそうだと書きましたが、もちろん欠点もあります。
いくつか上げてみたいと思います。
画面ガラスの厚さ
まず一つ目にタッチパネルのガラスが厚く、液晶面との距離を感じることです。
そこまで気にすることではないのかもしれませんが、最近のタブレットはスクリーンが薄いことが多く、特にタッチする場合画面まで距離があるので気になります。
ただ間隔の問題で使いにくいといったことはあまりありませんでした。
Wi-Fiの対応
このタブレットは5GHzのWi-Fiに対応していません。
そのため最新の11acなども使えません。
2.4GHz帯はよく混線問題が言われているため、できれば5GHz帯使いたかったのですがないものはしょうがないです。
無線自体のつかみは良好で不満を感じることはありません。
eMMC速度
SSDではなくeMMCなので速度的に劣ります。
CrystalDiskMarkで測定した結果がこちらです。
ただし測定値的な話であり、今のところ使用上の影響はあまりありません。
IDE使ったりして起動時にいろいろ読み込む際に差が出てきそうですが
トラックパッド
個人的にこれが一番の不満点です。
トラックパッドのドライバのデキが悪いです。
ASUSのトラックパッドはMBAを参考にしてるだけあってかなり使いやすかったのですが、Hi10のものはストレスが貯まります。
クリックやドラッグするときにうまく検知されずにカーソルが飛んだりジェスチャーとご認識してアクションセンターが出てきたりします。
荷物減らしたい時以外はマウス持って行ったほうが無難かも
個人的にトラックパッドの大事さは他のクソみたいなもの使った時にいやというほどわかってたのだけれどもまたしてもあたってしまうとは(これが実物見ないまま買う時の怖いところだよね)
ただし、マウスコンピュータとかのトラックパッドよりはマシなのが救いかも
ドライバの更新での改善とかも望めないでしょうねー
MicroSD
次に不満なのがこれ
MicroSDポートがあるので、Transend 300X 64GBをさして足りない容量を補おうとしたんだけど少し問題が発生しました。
具体的にはドキュメントフォルダやOne DriveのフォルダをMicroSDのDドライブに移した時に発生しました。
変更直後は問題なく使用できていたのですが、スリープから回復時や再起動時などにSDカードが正常にマウントされずにフォルダが見えなくなることが多々ありました。
SDを挿し直したらまた表示されるのですがドキュメントフォルダがこのようになるのは精神衛生上も動作的にもよろしくないので結局Cドライブに戻しました。
普段は見えて入るのでドキュメントフォルダとは別の場所として大容量ファイルの格納として使おうと思います。
しかし、せめてOne Driveだけでも写したかったのですが……
2chにこの現象を報告したところBIOSのバージョンやOSのクリーンインスコで改善される可能性があると見かけたのですがまだ面倒くさくて試せていません。
もう少し使いながらどうしても容量的な問題に直面したら改めて考えようと思います。
総評
いろいろと書きましたが、総合的に見て私はこれを買って良かったと思います。
最初に述べた目的を達成できるものとして満足しています。
これを国内で販売されているPCで実現しようとしたら2倍程度金額が変わってくるので多少ギャンブル要素があったとしても買う価値はあったでしょう。
ただ万人に勧められるかと言ったらちょっと……
そういった性質のものではないですし、今回は無問題であっただけで基本的に不具合や障害を楽しめる人でないと手を出すべきではないとおもいます。
後これは欠点ではなくわかってて買ったのですが、あると嬉しいなと思った機能はLTE対応とデジタイザ(スタイラスペン)ですね。
テザリングで問題なく外でもネット繋がるのですが、このような端末にはMVNOのSIM使えればなーと思いました。
デジタイザはOneNoteと組み合わせたら色々と楽なのでほしいなと
5万程度でこのようなやつ出してくれないかなぁ……
しかし最近の中国製の端末は単に模倣するだけではなく、きちんと設計されているものも増えてますね。
まだまだ荒削りですし、品質的にも褒められたものではありませんがまだまだ伸びそうな勢いがあります。
まだまだ面白いガジェットが出てきそうで楽しみです。
それではまだ届いて2日仕方っていないので今回レビューできるのはここまでです。
また色々と試したら都度報告します。
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