以前OpenCV2.2のインストールとVisualStudioの登録の仕方を説明したけど今2.4.1まで上がっててインストーラーも提供されてないみたいなので備忘録もかねて簡単にWindowsで使う設定を書いておく。
2.2での設定は下記記事参考
【旧ブログ】openCV2.2インストール【引っ越し】
2.2入れた上でフォルダを分けて2.4を入れてみた。
今回対象とする環境はWindowsXP以降、VisualStudio2010です。
まずhttp://opencv.jp/からOpenCV2.4のバイナリをダウンロード(2012/7/2現在最新版は2.4.1)
わかりにくいけど、Link/Downloadに行くと上の方に2.2のダウンロードリンクがあってその下に「それ以前のすべてのバージョン」ってある。
「それ以前のすべてのバージョン」をクリックしたら2.3以降のバージョンもなぜかここにある(sorceforgeのページです)
そこから最新版を選択してダウンロード(OpenCV-2.4.1.exeのような形です)
ダウンロードページ:http://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/files/opencv-win/
バージョンを選択すると対応するものをダウンロードできます。
ダウンロードが終了すればファイルを実行します。
内部で7zip圧縮してるみたいで自動で解凍されて任意の場所にopencvという名の解凍フォルダができます。
今回は2.2と同じ構成にしたいのでCドライブ直下にOpenCV用のフォルダを作成
C:\にOpenCV2.4という名のフォルダを新規作成
先ほど解凍したフォルダの中からopencv\build\に入って32bitOS
ならx86、64bitならx64のフォルダの中でvc10(もしvc2008ならvc9です)に入ってのすべて(bin,lib,staticlib)をOpenCV2.4フォルダにコピー
またopencv\includeをそのままOpenCV\includeにコピー
そしてopencv\build\common\tbb\から32bitOSならia32,64bitならintel64の中からvc10(上記同様にvcのバージョンでこのフォルダを変えてね)の中身全部をOpenCV2.4\binの中にコピー
これでファイルの移動は終了
最終的にフォルダ構成は次のようになっているはずです。
C: |--OpenCV2.4 |--bin | |--tbb | | |--(tbbの中身) | |--(binの中身) |--include |--staticlib
あとは環境変数を設定する。
Windowsのスタートボタンをクリックしてコンピュータを右クリック、ウィンドウが開いたらシステムの詳細設定を選択する。
システムのプロパティウィンドウが開いたら詳細設定のタブを選択して、一番下の環境変数ボタンをクリックする。
そこでシステム環境変数の中のPathを選択して編集ボタンを押す。
編集ウィンドウが出るので編数値を消さずに(ここ消して保存してしまうとシステム動かなくなるので注意)一番最後に「C:\OpenCV2.4\bin;」と追加
保存してシステムの再起動をすれば適用されます。
これでインストールは完了です。
次にVisualStudioの設定ですが、これは2.2とほとんど変わりません。
opencv_xx220.libとなっていたところをopencv_xx241.libなど対応するバージョンのものに書き換えてください(OpenCV2.4\binの中のファイル名です)
参考:【旧ブログ】openCV2.2インストール【引っ越し】
これで動くはず……
インストーラーがないって面倒だね。
バージョンだって常に上がっていくし、古いバージョン含めて選択できるようにしておくといいと思います。
自分ももともとインストーラーなしで面倒なので環境の整った安定版が出るまで入れるつもりなかったけどまさかUVCカメラが使えないと思わなかったので急きょ入れることになったし、そのあとすぐ2.4.1でてきたし
2.2もプロジェクト変更面倒なのでそのまま入れてます。
面倒だけど経験だと思ってレッツトライ!
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