80Dをレビューしたので、これにつけている一番お気に入りのレンズを紹介する。
といってもレンズ3つしか持っていないんだけどね。
その中の唯一の単焦点、SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM!
(写真)
SIGMAの単焦点と言ったら有名なのが現行のArtシリーズ
50mmでいうと下記の50mm F1.4 DG HSM Art
自分の持っているものはArtになる前の一世代古いモデル
発売してから10年たったちょっと古いものだけど、デジタル世代のレンズなのでまだまだ使える。
お気に入りのポイントや作例などを紹介する。
どんなレンズ?
さてこの50mmレンズ
Artが出たあとからは旧シグマなどと言われていたりする。
いわゆる標準レンズと言われている50mmでメジャーなF1.4クラスに投入されたシグマの自信作だ。
Artシリーズは性能を第一に考え、かなり重い800g以上するレンズだが、これもそこまでは行かなくても500gあるなかなかの重量級のレンズだ。
長さはそこまでないが、レンズフィルター系が77mmもある寸胴型
同じ50mm F1.4のCanon EF 50mm F1.4と比べてもかなり大きい。
旧型といえど、SIGMAが本気を出し始めた頃のもので、レビューの画質評価も高い。
質感は現行Artが高級感のある外装なのに対して、旧型の特に自分の持っている初期型のものはマットな外装で少し劣る。
APS-Cの80Dに装着すると35mm換算80mmの中望遠になるが、見た目のバランスは取れていると思う。
この画角はどちらかというとポートレートなどに向いているが、描写が好きなのでスナップにも持ち出して使っている。
万能に撮れる画角ではないが、意外と換算80mmのスナップもイケるものだ。
もう入手して5年以上経つかな。確かまだArtレンズが出る前に中古で購入したはずだ。
単焦点レンズが欲しくて評判のいいこれを、新品では変えなかったから状態の良い中古を2万円台後半で購入した。
レンズ描写
SIGMAといえば寒色系の写りと言われることが多いが、このレンズもまさにそのような写りをする。
どこか冷たい感じがするのだが決してコントラストが薄いわけではなく色はしっかり出る。
しかし透明感のあって澄むような印象を与える。
この独特と写りがとても気に入っている。
空や青い色が映る写真にもとても合う。
暖かい色が合わないわけではなく、派手な発色こそないがよく写ってくれる。
カリッとしたシャープな写りで適度な奥行きを感じる。
コントラストの強い濃い発色といえばCarlZeissのPlanarとかが有名で、作例とかを見るとあれはあれで好きなのだが、シグマのこのレンズはそれとは違った描写で本当に良い。
80mmの画角は風景を切り取るのにちょうどよく、足を動かうことを教えてくれる。
F1.4の明るさは開放で撮ると素晴らしいボケを表現してくれる。
F2.8に絞るとキレとボケ感がともに良い。
APS-Cだとうまいことイメージサークルの中央を使ってくれるので口径食も目立たない。
絞りによる変化
最後に絞り開放から少し絞った状態での描写の変化を載せておく。
被写体はライオン像で目の位置にピントを合わせている。
F1.4~F4まで1段ずつ絞って4枚比較
開放から比較的キレのある素晴らしい描写をしてくれる。
少し前ピン気味な気もするがきちんと芯がきている。
ボケは少しうるさい気もするが、とろけるような描写はさすがだ。
F2に絞ると解像感が増してきて、F2.8以上だと素晴らしい感じがする。
F4ではキレッキレの表現になる。
しかし本当にAFの難しいレンズだこれ
狙ったところにピントを合わせるのは難しいがフォーカスがピッシャリあったときの感動はなかなかのもの。
本当はポートレートをもっと撮りたいけどなかなかチャンスがない。
おわり
もう生産終了したレンズだけど、今なら中古で状態のいいもの安く手に入るので気になる方はぜひ入手してみては
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