万年筆のオーバーホールとオリジナルインク調合

万年筆のオーバーホールとオリジナルインク調合今までブログ上ではあまり書いていなかったが、ガジェット好きの性として筆記用具にも結構手を出したりしている。
ペンは万年筆、ノートはトラベラーズノートを愛用していたりする。

VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO200)

今メインで使っているのはパイロットのCUSTOM74(カスタム74)とセーラーのProfit21(プロフィット21)というモデルの2つ
前者は大学の入学祝いで、後者は妻からまだ結婚前の時に誕生日プレゼントとしてもらったものだ。
カスタム74はペン先は14KでMF(中細)、プロフィット21は21KでF(細)とメーカーも構成も違っているので色々と異なってそれぞれ良い。

後者のセーラーのプロフィット21はもらってから5年ほど経つのだが、最初の頃から引っかかる感覚があった。
そして特に横線を書くときにかすれがちで、カスタム74に比べてスムーズさにかけていた。
はじめはペン先が細いのとまだ新しいので、そういうものかと思って、なれるまで筆記頑張るかと思って使い続けていたのだが、いくらたっても改善されずそのうち使用頻度が下がっていった。
メーカーのペンクリニックが着たときにでも見てもらおうかなと思ってたけど、時間も合わずそのまま数年が経ったのだが、ふと思いたって、せっかくもらったものを使わないのはもったいないと思い、メーカーに調整に出すことにした。

メーカーに連絡して、発送先を確認し郵送。
それから数日、受取と見積もり連絡が届いた。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO80)

ペン先の曲がり直し他、消耗品交換で3000円ほどだった。
元値が舶来品より安いとは言え、オーバーホールが数千円で済むとはやはり国内メーカーは安心できる。
見積もりOKの連絡をしてから更に一週間ほどで修理品が戻ってきた。
支払いは昔ながらの返信用封筒に代金分の郵便切手を入れて送るという方式
コロコロコミックの応募者全員サービス以来な気がするぞ、これ
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO80)

さて、戻ってきたのでせっかくだから新しいインクを買うことにした。(修理後の書き味についてはインクとともに後述)
もともとコンバーターを付けていたので、ボトルインクを使うことはできたので今まではパイロットの色彩雫シリーズを使っていたが、もっと特別なものにしたくて天神の「KA-KU 万年筆 福岡店」にあるインクLABOでオリジナルインクを調合してみることにした。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/206 sec, ISO50)

VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/120 sec, ISO100)

KA-KUはカフェ併設のおしゃれな文具店で、様々な万年筆や紙などを取り扱っている。
そのサービスの一貫としてインクLABOという20種類以上あるインクから最大3色を選んで、オリジナルの色を作れるサービスを行っている。
そういうところがあるというのは知っていたけど、なかなか行く機会がなく今回はじめて入った。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO160)

VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO80)

入ってすぐ店員さんにインクLABOでの調合を行いたい旨を伝えて、ブースへ移動。
説明を受ける。
24種類あるインクから最大3滴選んで調合し、色を組み合わせることができる。
つまり2色を1:1もしくは2:1で混ぜるか3色を1:1:1で混ぜることができる。(3色を2:1:1のような組み合わせにすることはできない)
サンプルには各色を1:1で混ぜたときの色見本表があり、それを見ながら自分で色を作ることができる。
確認するために、スポイト付きのインク小瓶とカップ、ガラスペンが用意されており、カップにインクを垂らして混ぜ合わせることで確認することができる。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO125)

オーダー表の余白に試し書きをしながら色の確認をして、色が決まったら番号と量を記入する。
自分は今回、1番のBUTTERCUPという明るい黄色と22番のChocolatという茶色を2:1で混ぜたバレンタインらしい色にしてみた。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/120 sec, ISO50)

シートに記入し店員さんに伝えると、調合が完了するまで30分程かかるのでその間にワンドリンクもらうことができる。
甘いものが飲みたかったのでココアを飲むことにした。
隣のカフェスペースでゆっくり待つことができる。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO160)

VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/40 sec, ISO200)

待ってる間に調合が進んでいく。
インクは瓶に入れるだけではきれいに混ざらないらしく、ブレンダーという機械で撹拌をしなければいけないらしい。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/40 sec, ISO160)

これで時間をかけて混ぜ合わせることできれいな色になる。

飲み物を飲んでもまだ少し時間が余るので店内をゆっくり見渡す。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/120 sec, ISO250)

VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO50)

本当に色々なペンがあって楽しい。
あと、インクだけではなく好きな紙を組み合わせてオリジナルノートを作れるサービスもある。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO125)

万年筆は紙との相性も重要なのでこれも今度利用してみたい。
さてそうこうしているうちにインクの調合が完了した。
お値段はワンドリンクサービス付き、インク量30mlで2160円
パイロットの色彩雫シリーズが50mlで1500円なのでそれよりかは少し値は張るが、自分だけのオーダーインクがこの値段で手に入るのは高い気がしない。
受け取ったインクは市販のものと同様にガラス瓶をさらに紙箱に入れた構成
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/30 sec, ISO160)

ボトルはシンプルなガラス瓶、調合の構成を記した紙も同封されている。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO64)

早速修理から帰ってきたばかりのプロフィット21のコンバーターにインクを吸わせて試し書きをしてみる。
VKY-L29 (3.95mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO50)

まず、オーバーホール後の書き味についてだけど、同じペンとは思えないほど良くなった!
すごくインクが潤沢にでて、万年筆のレビューでよく書かれている「ぬらぬら」という表現がよく合う素晴らしい書き心地。
引っかかりはペン先の細さのせいと思っていたけど、カスタム74と同等以上の書きやすさがある。
そして21Kペン先のおかげかカスタム74より断然に柔らかい。今まで同じもの使ってたのに柔らかさを感じなかったのは引っかかりが強かったせいかな。
しかし、たった3000円でここまで変わるのならもっと早く修理に出しておけばよかった。

そしてオリジナルインクの色についてだけど、これがとても良いブラウン。
バレンタインだからという冗談半分で、美味しそうな色名の組み合わせにしたけど、明るい茶色でまるでミルクチョコレートのよう!
明るすぎないので、ノートに書いても見やすい反面、暗く過ぎもせず遊び心のある色になったかなと思う。
とても気に入ったので手帳用のメインインクになりそう。
ちなみに(この組み合わせだと忘れることないだろうけど)ボトルの箱に同封されている調合表を持っていくと次回同じインクを作りたいときにそのまま渡せる。

お手頃価格で試せるので季節ごとやイベント事などでその時時の気分にあった色を作りに行きたいな。
とても良いサービスなので皆さんも是非どうぞ!

KA-KU 万年筆 福岡店

  • 場所:〒810-0041 福岡市中央区大名1丁目10-5
  • 定休日:火曜日
  • ホームページ:http://www.ka-ku.jp/

万年筆のオーバーホールとオリジナルインク調合” への1件のフィードバック

  1. はじめまして。
    セーラー万年筆の修理について調べていたところこちらにたどり着きました。
    私も万年筆が引っ掛かる感じがして、修理見積したところほぼ同じ修理内容でした。
    2年程前に購入し、あまり使っていなかったのでまさかそんなに修理が必要だと思わず
    少しショックでした。
    たくさん万年筆が欲しいけれど、修理やオーバーホール考えるとあまり持っていても大変なのかなぁなんて思っています(;´・ω・)
    記事、参考になりました!

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